捜査を開始したハイジとあなた。
まずはこの事件の概要だね。
僕が独自捜査で手に入れた資料だよ。
一緒に確認してくれ！
事件概要
事件が起こったのは、学園祭の開催を数日後に控えたある日。
学園内の歴史研究部の部室で遺体が発見された。
なお、発見場所は部室の中でも個室のようなスペースである。
遺体は歴史研究部の部長である、アマリだと判明。
被害者に争った形跡や、部室が荒らされた形跡はない。
腹部に刃物が刺さっており、大量に出血しているが、
被害者の手や足など、腹部以外に血液等が付着している部位はない。
第一発見者は顧問のレイ先生である。
また、当日部室には歴史研究部の部員4名も出入りしていた。
事件前、被害者が思いつめた表情をしていたとの証言もあり、
自殺、他殺の両面から捜査を進めている。
被害者
歴史研究部 部長 ララフェル
Amari（アマリ）
真面目な性格で、部員からの信頼が厚い。
学園祭の準備のため、最近は他の部員とは別の場所で作業を行っていることが多かった。
なんて可憐なララフェル…！
こほん、事件が起きたのは部室か。
出血多量だが、争った形跡はないらしいね。
よし、まずは第一発見者に話を聞きに行こう。
第一発見者
歴史研究部 顧問
Ray（レイ）
学園の教師で、歴史研究部の顧問を務める。
部員の自主性を尊重し、部活中は職員室にいることが多いが、生徒思いの先生。
第一発見者の証言
やあ先生！この事件を任された学園探偵のハイジです！こちらは弟子！！
早速で申し訳ないのですが、
事件についてお話をお聞かせいただけますか？
た、探偵…？
事件を調査してくださっているのね。
私は歴史研究部の顧問をしている、レイよ。
まず、この部活はどういった部活なのでしょう？
この部のメインは研究。各部員が興味のあることについて調べていて、例年、研究成果は学園祭で発表しています。
どちらかというと、みんな癖が強くて、独自のこだわりも強いですね。
部室や制服の着こなしはみんなそれぞれの特色が出ていて素敵だと思います。
なるほどなるほど。
では、第一発見者として目撃したことを教えてください。
ええ…。
今の時期はみんな学園祭の準備で忙しいから、日中は部室に行ってないんです。19時頃、さすがにみんなが帰ったか確認するために部室に行きました。まだ全員残っていたから、帰るように促して、部長が個室にいるはずと言われたので、そちらへ向かいました。
個室を開けると、部長が、アマリが、倒れていました。慌てて駆け寄りましたが、血がたくさん流れていて。
その時にはもう、すでに…。
異変を感じた部員たちも個室にやってきましたが、部屋に入ることは私がとどめました。
なるほど。
ということは事件の後、個室に入ったのは先生だけなのですね？
ええ、その後はすぐ警察に連絡して封鎖されたので。私が入った時、部屋のものには触れていないので、すべてその時のままです。
アマリに刺さっていた刃物にも触れていません。
刃物の柄にはべっとりと血が付いていて、抜こうかと思いましたが、警察に任せた方がいいと思い、そのままです。
刃物は被害者に刺さったままだったのか。
ということは既に警察に押収されているな。
そういえば事件の捜査に邪魔だからと、個室の一部の家具が警察によって片付けてられていました。
なるほど。他に何か気が付いたことはありますか？
アマリは最近、何かに悩んでいるようでした。
内容は分からないのですが、思いつめた表情を何度か見かけて気になっていました。
それが何か関係あったのでしょうか…。
私がもっと気を付けていれば…。
先生からの話は聞き終わったな。
事件について何か掴めたかい？
